福岡のガイドブックが並ぶ書店の一角でひときわ異彩を放っているリトルプレス『福岡ついで観光』。そんな気になる『福岡ついで観光』の第2弾『中洲/泣かすついで観光』が発売されたということで、著者である西村さんに”プチついで観光”をガイドしていただきました。

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待ち合わせ場所は『福岡ついで観光』にも載っている、サンロード商店街の中にある喫茶店『ジャルダン』。

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メロンソーダ(濃厚)にフルーツが浮かぶフォトジェニックなフルーツポンチに、丸いフォルムがたまらない椅子。そして飾られた相撲のカレンダーがどうしてか馴染んでしまう空間は、生まれてひと月で昭和が終わってしまった僕でも「昭和っぽい…」とつぶやかずにはいられません。

ー ひとりでこういう喫茶店によく来るんだけど、雑誌読んでるふりして周りの人の会話聞いたりするの楽しいんですよ。店員でもない常連さんがなぜかお水もってきてくれたりして。

ジャルダンを後にし、近所にあるという”ついでスポット”に向かいながら、ジャルダンのお母さんの腰の都合で終わってしまったというナポリタンを惜しむ西村さんに『ついで観光』シリーズが生まれた背景を伺いました。

ー『福岡ついで観光』を発行したきっかけは、単純に暇だったのと、自分の中でなんとなく福岡がつまらないなーと思っていたからです。

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ジャルダンの向かいにある喫茶店『ブルマーシャン』(まさかの改装中)への階段を見て、「普通B1とかじゃないですか。でもこれなんか地ですよ、地!たまんない。」と興奮気味の西村さん。シェルっぽい加工の壁もツボなんだとか。

ー こういうスポットを見つけるコツみたいなものは、特にありません。普通に暮らしていると目に入ってきます。で、気になるから隅々まで見に行っちゃうんですよー。

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そしてサンロードから目と鼻の先にあるショッピングセンター『サンセルコ』は、「本当のところ『サンセルコ』だけで一冊の本を作りたいくらいに思っている(福岡ついで観光p21参照)」ほど、西村さん的ついでスポットの宝庫だそうです。

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最後は、この辺りで喫茶店に行きたくなった時、ここなら割と気軽に入りやすいかも!という、柳橋商店街の近くの喫茶店『ベニス』へ。ふらりと入った場所で出会う人たちとの思いがけない会話も、ついで観光の魅力のひとつかも。

ー こういう本を出しても正直儲かったりはしないし、万人に受けるとも思ってないんですけど、こうやって今回取材して下さったみたいに少しでも気になってくれる人がいるといいなーと思ってます。そういう人が増えたら簡単にボロい建物が取り壊されなくなるんじゃないかと希望を込めています。こんなステキな場所があるのに、気づかないのもったいないよ!って、そんな気持ちですね。

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『福岡ついで観光』/『中洲/泣かすついで観光』

著者:西村依莉
出版:ポルカ社(http://popolkasha.wix.com/polka)

取扱書店:リブロ福岡天神店・ブックスキューブリック・TSUTAYA BOOK STORE TENJIN・MARUZEN博多店・solid&liquid・ヴィレッジヴァンガード福岡PARCO店・D&DEPARTMENT FUKUOKA・金修堂書店サンセルコ店・ハニーラブズチョコレート・switch・booty market・uta no tane(徳島)・BOOK MARUTE(香川)・ジュンク堂池袋本店(東京)・tronika(札幌)・武雄市図書館(佐賀)・長崎書店(熊本)・GALLERY SOAP・水玉食堂(北九州市内)